ハッセルブラッドの代名詞、ウエストレベルファインダー。上から覗き込んで被写体と対峙できるため、威圧感を与えず撮影できるメリットがあります。
このウエストレベルファインダーには、ピントを合わせるためのレンズ(ルーペ)が付いていて、それが交換できるのも特徴です。今回はファインダー用レンズの種類と、交換方法を紹介。かなりカンタンなので一度覚えたら忘れないと思います。
視度補正レンズの種類(ウエストレベルファインダー用)
ハッセルのウエストレベルファインダーについているこのレンズは別名:ルーペともいいます。いわゆる「視度補正レンズ」と言われるもので、自分の視力にあったものをチョイスできます。ちなみに上の写真には、左上に「-4」という数字が表記されてて、最も近視の方用です。
<ウエストレベルファインダー用 視度補正レンズの種類>
- +3
- +2
- +1
- +-0(何も表記されていない標準ルーペ)
- -1(標準だと少し見づらい方用)
- -2(なかなか近視の方用)
- -3(かなり近視の方用)
- -4(もっとも近視の方用)
ハッセルブラッドは古いカメラですがけっこう数が出回っています。でも視度補正レンズは圧倒的に数が少ない。そのため、中古で見つけたら即手に入れるのがオススメです。
ちなみに私はメガネをかけた状態の視力が「1.2」でピントレンズは「-3」がベスト。-4だと逆にピントが合わせづらくて大変でした。補正の差はけっこう大きめです。
視度補正レンズの交換方法
(1)まずは上からレンズを押して下に下げてキープする
まずはボディからウエストレベルファインダーを取り出しておく(ファインダーの外し方はこちら)
(2)そのままファインダーを裏返してレンズをつかみ、引っこ抜く
上から押したままファインダを裏返して、レンズ部分をつかむ。手を離すと戻ってしまうので注意。そしてそのまま真っ直ぐ引っこ抜くだけ。
(3)視度補正レンズが外れた状態
不具合がない場合は、レンズは意外とカンタンに外れると思います。
(4)あとは逆の方法で入れ込むだけ
新しい視度補正レンズを入れる時は、さきほどと逆の工程で。最後まで押し込むときっちりハマる。
(5)試しに上からハメてみたが、ダメだった
当たり前だが試しに上からそのままハメてみましたが、入りませんでした。参考までに。
視度補正レンズの重要性
ハッセルブラッド500シリーズを使う時、ファインダーレンズは非常に重要な要素になってきます。なぜならピント合わせに苦労するから。
中判カメラのピントはシビアで、かつ古いカメラだけになかなかピントの山が見づらい。特にデジタルバックのCFVⅡ50Cを使い始めた時にそのことを痛感したので、ぜひファインダーレンズはいろいろ試して自分にあったものをチョイスしてほしいと思います。
これから、ハッセル500シリーズボディ+CFVⅡ50の組み合わせでハッセルをデジタルで使いたいと思っている人には、下記の記事もぜひ。実際に満足して使えるようになるまで結構苦労しました。その辺の注意点をまとめた記事になっています。