先日、山形県南陽市にある赤湯温泉に宿泊してきました。宮城県内から岩手県南部のオススメ宿はほぼ宿泊しているものの、山形県は銀山温泉と上山(かみのやま)温泉のみ。なので今回は上山温泉のすぐ隣の「赤湯(あかゆ)温泉」を目指しました。アクセス的にも仙台市内から車で90分ほどの近場で、山形蔵王ICを降りて40分ほど走った場所に赤湯温泉があります。
今回宿泊したのは、旅行サイトでも評価がかなり高い「山形座 瀧波(たきなみ)」。茅葺き屋根のような日本建築と現代建築が融合した宿です。旅の友は、ハッセルブラッドX1DⅡ50C。中判センサー搭載の5000万画素カメラ。レンズはXCD45mmの他、XCD21mmも持参し、2本で撮影しています。
「山形座 瀧波」の情報・宿泊プラン|じゃらん公式サイト | |
「山形座 瀧波」の情報・宿泊プラン|JTB公式サイト | |
「山形座 瀧波」の情報・宿泊プラン|一休.com公式サイト |
赤湯(あかゆ)温泉の歴史
山形県の赤湯温泉は、奈良時代から存在していたと言われています。その後、平安時代には修験道の修行場として利用され、鎌倉時代には武士たちによって保養地として利用されるように。
江戸時代には赤湯温泉を管理する役人が設置され、温泉街の整備が進められました。また、庄内藩主の酒井家も赤湯温泉を愛用しており、当時は藩主や役人、商人などが訪れる温泉地でした。
明治時代には、温泉街に旅館が建ち並び、近代的な施設が整備されました。また、昭和時代には国民保養温泉地に指定され、現在に至っています。
赤湯温泉は、温泉成分が豊富で、美肌効果や神経痛、筋肉痛、リウマチなどの治療効果があるとされています。また、周辺には山々や川、紅葉などの自然景観が美しいため、観光地としても人気があります。
HASSELBLAD X1DⅡ50C作例 at 山形座 瀧波
外観からいきなり茅葺き屋根。実は訪れてみて真っ先に感じたのは、赤湯温泉は温泉街といういうより街中にある温泉地ということ。街中にこの佇まいが突然現れます。
茅葺き屋根をくぐると屋敷のような本館が。
こちらは敷地内にある「飲める温泉」。1日にコップ4杯飲むと美容と痛風、糖尿病に効果が期待できるそうです。飲める温泉ってすごい。味は温泉をそのまま飲んでいるイメージです。
こちらがエントランス。和と洋が混在しつつ落ち着いた空間です。
薪ストーブのいい香りが漂ってます。3月の終わりといっても東北は少し冷えますね。
突き当たりが食事をするところ。部屋食はありませんが、このレストランすごく洒落てるので後で紹介します。
ウェルカムドリンクも3つから選べるスタイル。もちろん地元の地酒を1杯頂きました。
館内を進んでいよいよお部屋へ。今回は宿の改修工事が終わっていないとのことでアップグレードしてもらいました。
こちらがお部屋。メゾネットタイプになっていて1Fがリビングと洗面スペースと露天風呂になっています。
こちらが露天風呂へと続く場所。シャワーも付いていてバスローブもありました。
そしてこちらが露天風呂。温度調節もしていない、源泉完全掛け流しだそうで蓋がしてありました。冷めてしまうので入らない時は蓋をするとちょうどいい温度になりました。お部屋に露天風呂がついてるのはやっぱりいいですね。
2Fへ上がるとベッドスペース。かなり広い空間です。メゾネットタイプの宿に初めて宿泊しましたがコンパクトで我が家のような感じもあり、非常に落ち着いた雰囲気で気に入りました。
エントランスにあるお土産コーナー。コンパクトな売り場ですがこだわった商品が並んでます。
そしていよいよ夕食会場へ。夕食の時間は決まっていて、カウンター席は18:40から。個室もあるようでそちらは18:45からのようです。ちょうどいい時間のスタートでした。
まずは食前にシャンパンで乾杯。雰囲気もいいですね。
こちらはお品書き。ここから次々とお料理が出てきますが、見た目も素敵なのでぜひ目で味わってください。
赤湯温泉にある地元のワインがまた最高でした。酸化防止剤無添加の「金渓ワイン」。香りがすごくフルーティーでちょっとびっくりしました。
こちらが宿の社長さん。自らカウンターの前に立って料理の説明や、生産者産たちについて、地酒について、宿の歴史などを語ってくれます。愛嬌のある方で楽しかったです。なぜこの料理を出しているのかを語るのは非常に大切だと思います。
メインは米沢牛の内モモ肉。脂身がすくない部分をチョイスしているのが素敵。さっぱりとしていて味わい深くかなり満足でした。
こちらが山形産のお米。これがまた最高に美味しかったです。人生で一番美味しいお米に出会いました。
最後はデザートで。量もちょうどよく、最後に料理長からの挨拶や想いを語ってくれる夕食。すごく満足しました。おかげでこの日は露天風呂に入ってからすぐに就寝。日頃の疲れが吹っ飛びました。
チェックアウトの日は朝から露天風呂へ。露天風呂付きのお部屋なので、パジャマを脱いで目の前のお風呂へどーんと入れる。格別です。
露天風呂に入りつつ上を眺める幸せ。上がったら朝食会場へ。
こちらが朝食のお品書き。
野菜、豆腐、魚など、山形の季節食材がズラリ。
山形名物の芋煮もいただきました。最高です。
こちらはケミカルなものを一切食べさせないで育てた卵。黄身の美味しさを味わうため、白身だけ先に蒸してその上に黄身を乗せています。塩を少し降っているのでそのままご飯に乗せて。
そしてデザートと甘酒。この甘酒がまた格別でした。
朝食の後は、予約していた宿のツアーへ。車で赤湯温泉を巡ってくれる90分ほどのツアーです。
ツアーは本当によく考えられていて、この江戸時代に使用していた門を開けて「いざ出陣」というシーンから始まります。左の赤い服の方が現在の当主さんで、すごく軽快でお話上手。しゃべりっぱなしの90分になりました。
こういう金具のひとつひとつの歴史も教えてくれました。
こちらが宿のすぐ近くにある古墳。古墳って意外と初めてかもしれません。
古墳の上からの景色がこちら。
当主さんにたっぷり赤湯温泉を案内いただきました。とにかくずっと熱く赤湯温泉の歴史について語ってくれて、参加してよかったです。宿泊する際はツアー参加を聞いてくれるのでぜひ参加した方がいいですね。
昨晩のワインがあまりにも美味しかったので、チェックアウト後に「金渓ワイン」さんへ。宿のすぐ近くにありました。醸造工場に売店がくっついている感じです。
こちらが店内。かなりいろんな種類のワインがありますよ。
これこれ。この酸化防止剤無添加ワイン。これが欲しかったんです。
一升瓶に入ったワインもゲット。こちらもすごく美味しかったです。
山形県の地域に密着したワイン、素朴で人の手を感じるワインです。
今回使用したカメラ|HASSELBLAD X1DⅡ50C
感性を揺さぶる、究極写真体験への扉
ハッセルブラッドは銀塩時代から多くのプロカメラマンに愛用され、ライカやローライと並び、カメラ好きなら一度は憧れる名門ブランド。さらにこのハッセルブラッドX1DⅡ50Cは、特別な高品質画像を求めるプロフェッショナルなフォトグラファーやアーティストに向けに開発された革新的なミラーレスカメラと言えます。
X1DⅡ50Cは、5000万画素の中判センサー(約44×33mm)のを搭載しており、驚くべき解像度と色再現性を実現します。また、最大14ストップのダイナミックレンジにより、高いコントラストのシーンでも最適な曝光を得ることができます。
さらにX1DⅡ50Cは、中判デジタルカメラとして小型軽量でありながら、アルミ削り出しの高級感があるボディーも魅力のひとつ。 サイズは148(W)×97(H)×70(D)mmで、重量はメディア・バッテリー込で約766gという軽さ。 奥行もグリップ部の前後に幅がありますが、最薄部は27mm程度 (実測)しかなく、とてもスリムです。 軽くて持ちやすく写りがすごい中判カメラ。その画質に圧倒されてください。
1億万画素の「HASSELBLAD (ハッセルブラッド) X2D 100C」もお金に余裕があればぜひ。ただし広告フォトグラファーでもない限り、1億万画素は必要ないかもしれません。
今回宿泊した宿|山形座 瀧波(山形県 赤湯温泉)
(宿泊した感想)
このお宿の特徴はまさに「料理と人の良さ」という感じでした。もちろん露天風呂付きのお部屋も良かったんですが、お料理が本当に美味しかった。社長さんや料理長の熱のこもった料理への想い、丁寧に作られた料理の数々。そして地元のワインと地酒。最後に当主さんが連れて行ってくれた赤湯温泉巡り。どれもこれも人の熱意と地元愛を感じる最高のおもてなしでした。すごくいい旅になりました。また必ず行きます。
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